喉がれや喉の痛みを今すぐ治したい!早く良くなる方法は?

喉を痛めたら、のどを暖めて安静に

気候が不安定なせいもあるのか、「喉が痛い」「声がかすれてしまって」という方、最近は季節に関わらず意外と多いんです。

今、あなたが“声がかすれる”、“声質が変になった”、“喉が痛い”と感じているとしたら……。

  1. 喉の粘膜が何らかの理由で炎症を起こしている。
  2. 声帯周りの筋肉に問題が起きている。
  3. 声帯自体や声帯周辺に物理的、神経的なトラブルが発生している。

の、どれかが考えられます。

仕事がら“喉の状態”には敏感な私。
ボイトレの受講生さんや周りの人には、いらないお世話なぐらいに、あれこれとお伝えしているのですが、今回は、その主な内容をまとめることにしました。

喉の炎症が原因の場合

真っ先に考えるべきなのが、風邪や花粉症などのアレルギー反応によって喉が荒れているために声質がかさついてしまうという現象。

風邪の場合はすぐ分かると思いますが、慢性的なアレルギー症状だと意外と本人は気づいていないことがあるようです。
原因がはっきりしない炎症のときは、まずアレルギーチェックを行ってみるのはいかがでしょう。

また、最近多いのが食道裂孔ヘルニアによる逆流性食道炎で喉が荒れている人です。

これに対しても医師に治療をお願いするしかないのですが、多くの場合は食事療法と生活習慣の改善、胃酸を抑制する薬の処方などが行われます。
軽いものは食事法、横隔膜やインナーマッスルの強化で改善されることもあるとのことなので、声を出さないボイトレ法は有効かもしれません。

放置せずに、原因を確かめて早めの対策

明るいところで鏡を使って喉の奥をのぞいてみましょう。

赤く充血していることが分かるようであれば、かなり炎症を起こしていますので、迷わず耳鼻咽喉科へ。

すぐに行動できない場合や、炎症の有無があいまいな場合は、できるだけ早くアズレンが主成分の青い色のうがい薬(赤いポビドンヨード系は殺菌力は強いのですが炎症を鎮めるものではありません。使いすぎると喉を荒らして逆効果になります)で2時間おきにうがいをしてください。
“塩水でうがい”は痛みは楽になることがありますが、喉がれには確実に逆効果です。

場合によっては、うがいの合間に喉スプレー(これも炎症を抑える作用の刺激の少ないもの)や「龍角散のど飴(病院で処方されるトローチよりも効果を感じています)」で潤してください。

水分は充分に摂る必要がありますが、冷たいものや熱いものは厳禁。
お茶類やコーヒー、炭酸類なども御法度です。体温程度のぬるま湯にしてください。

はちみつ、大根おろしの汁、レモン汁など、喉に効くといわれる民間療法については、私の経験では、これまで効果を感じるものはありませんでした。
ただ、これらには殺菌効果がありますので、細菌による炎症の初期段階であれば有効なのかもしれません。

そして常にマスクをして、乾燥・低温・汚れている状態の空気を喉に入れないようにします。
マスクと口の間に湿らせたガーゼを入れるのも効果的です。
周りにたばこを吸う人がいたらそこからすぐに避難してください!

レモネードは声がれには効果ないものの、喉の殺菌作用はあります

声帯周りの筋肉のトラブル

発声は、喉の左右にある声帯がぴったり閉じることで行われます。
この閉じ方が不十分になると声にかすれが出てきます。
実は、声帯自体は自分で動くものではありません。
閉じる役割を受け持つのは声帯の引っ張り具合を調整している筋肉なのです。

ムリな声の出し方をした

ご存じのとおり、声の使いすぎによって声帯周りの筋肉が疲労を起こすと喉がれやかすれを起こします。この場合のほとんどは、前日に大声を出した、話しすぎたといった心当たりがあると思うのです。

単純な筋肉疲労による喉がれを早く治す方法は残念ながらありません。
自然に回復するのを待つしかないのです。

回復するまでの間、守っていただきたいのは声を使わないで徹底的に休ませること。
これが一番です。
合わせて、痛んだ細胞や筋肉を修復する材料として、タンパク質やビタミンB1を中心にした食事を積極的に摂取することは、早期の回復に役立つのではないでしょうか。

日頃から喉に力を入れて話すのではなく、正しい声の出し方を学ぶことで喉がれ予防にもつながります。筋肉疲労だけですんでいるうちはともかく、無理な発声の繰り返しで声帯自体が変形してしまうと、もう取り返しがつきません。

加齢によるもの

年齢がいくと、どうしても少しずつ声から艶や張りが失われていきます。
これを言うとシニア世代の方はあきらめてしまわれるのですが……。
でも、ベテランの役者や声優さんは80代になってもあんなに若々しい声をしているのは不思議ですよね?

声のケアをしていないと、だんだん声帯まわりの筋肉が固くなってしまい、結果的に声質がかすれたようになってしまうのです。

日頃から、声帯のコントロールや声を出すことに関わる筋肉をほぐし、動きがよくなるトレーニングを無理なく継続すれば、時間はかかりますが、声質は改善していくものなのです。

ほとんどの人は声のためのストレッチがあることもご存じないですし、ましてやそれを習慣として行うことはありませんものね。

長く喉がれが改善しない場合は要注意

上記のような事柄には心当たりがなく、ムリに声を出したなどの記憶もないのに2週間以上喉がれや声のかすれが治まらないとしたら……。

どうしても喉がれやかすれが取れないときは単に年齢や声の使いすぎによるものだと思い込まないで、一度“声を専門としている(←ここが大事)耳鼻咽喉科”で声帯周りを調べてもらったほうがよいと思います。次のような大きなトラブルが潜んでいる可能性もあるからです。

声帯の粘膜は本来とてもやわらかくて弾力性に富んでいます。だからこそ、かすかな振動から大きな振動まで幅広く適応できるわけです。

この粘膜が、結節や肥厚で固くなってしまった場合、あるいはポリープやガンが出来ることでカタチが変形した場合、左右対称的で規則正しい振動をつくれなるために、しわがれたような声になってしまいます。

あるいは、前に述べた声帯をコントロールする筋肉自体や筋肉に指令を送る神経系統に問題が起きている可能性も否定できません。
筋肉のコントロールがうまくいかなければ、当然ながら規則正しい声帯振動をつくれないからです。

声はあなた自身の大切な財産ですし、健康とあなたが放つ印象のバロメーターです。
しっかりとしたケアと管理で、いつまでも若々しい声でいらしてくださいね。